BTOパソコンやメーカーについて。
以前書いた記事は2012年10月であり、さすがに6年も前の内容を更新せずトップページからリンクはダメだろうと思い刷新。2018年現在どうなのかで答えており、内容は今後2~3年そう変わらないはず。
わからない=不安になる、を解消しましょう。
6年前と全く同じ見出しで行くけれど、記事の内容は読まずに2018年の私がまっさらな状態から考えて書いております。
- BTOパソコンはカスタマイズしなければ駄目?
- BTOパソコンが安い理由は品質が低いから?
- あるPCメーカーの悪評が多いけれど大丈夫?
- サイコムやタケオネ、ワンズが鉄板は本当?
- ヒツジ先輩はエプダイやオンキヨーが嫌い?
- NECや富士通は国産だから高額になるのでは?
- PC付属のキーボードが外国製だが大丈夫?
- 3年など長期保証は高額だが付けた方が良い?
- 最近PCの動作が重いが買い替えた方が良い?
- ヒツジ先輩は自作や市場やブログのマニア?
似たことや同じことを書いているかも知れない、ならば6年前と変わっていないという意味。
BTOパソコンやBTOメーカーの疑問を質問形式で回答
Q1.BTOパソコンはカスタマイズしなければ駄目?
A.メーカーによるためどちらとも言えない。
BTOメーカーは量産系と組立代行系の2種類があり、量産系の場合はカスタマイズしない方が割安、組立代行系はカスタマイズするためのBTOパソコン。
量産系は名前の通り大量生産するため、売れると推測されるパーツを大量に仕入れるので単価が安くなり、それを標準構成へ組み込むためPC本体の販売価格も安くなるという流れ。なので標準構成以外へ変更すると割高。
対して組立代行系の場合、量産系でいう標準構成の時点で組立代として利益が1万円~乗っているため、いくらカスタマイズしても割高にはならない、そこでは利益をあまり出さない違いがございます。
量産系と組立代行系の具体的なメーカー名は上記リンク先をご参照あれ。
Q2.BTOパソコンが安い理由は品質が低いから?
A.全然違う。
なぜ安いかは、まず人件費が安い、広告宣伝費を極力使わない、完成品PCを在庫しないので不良在庫問題とならず薄利多売ができるから。
具体的には、富士通とドスパラ社員の月給が同じわけがなく、NECのテレビCMは見たことがあれどもパソコン工房を見たことはないはず。家電量販店でNEC製品の在庫処分はあれども、マウスコンピューターは見たことないでしょう。
もし低品質なパーツを使用していたなら保証期間内での故障率が上がり、損をするのはメーカー側。BTOパソコンは利益率が一桁~15%くらいなので、パーツが何か1つ保証期間内に故障したら利益吹き飛んでしまう。
但し、稀にハズレ型番も存在しており、1年以内にやたらと修理品として入って来るパーツもあるにはあるけれど、そういうモノは同等性能の型番(製品、パーツ)へ置き換えられる。
Q3.あるPCメーカーの悪評が多いけれど大丈夫?
A.むしろ悪評が多いほど大丈夫。
多いほどパソコンに詳しくない素人も購入できる、買い方がわかりやすいメーカーだと思えばよろしいかと。だいたいメーカーが悪いという思考回路がド素人。
例として、私が自作した私のパソコンが故障したなら?私は私が悪いと言うとでも?答えは運が悪いが正解であり、私は自分の運の悪さに苦笑するだけ。
それが仮にドスパラ製品であっても、保証期間内ならドスパラの、有料修理になるなら自分の運が悪かったとしか思えない。
自動車に置き換えると、有名なタカタのエアバッグ事件。あれはトヨタが悪いのか?否、トヨタはタカタ製エアバッグを採用しただけで運が悪かった。そのタカタも製造工程で第三者の手が入っていたならタカタも運が悪かったのかも知れない。
Q2で答えた通り、メーカーも変なパーツは採用したがらない。「PCメーカーが悪い」と悪評撒き散らしているPCユーザは100%近くがパソコン詳しくない人たちばかり。そんな情弱でも買えるメーカー、悪評が広まるほどパソコン売れているメーカーと思えばよろしいかと。
過去に書いたこの辺りが参考になるはず。
古い記事ながら情弱の本質がわかると思う。
Q4.サイコムやタケオネ、ワンズが鉄板は本当?
A.ある意味本当だが人によりウソとも言える。
Q1で書いた通り、BTOメーカーは量産系と組立代行系があり、サイコム、テイクワン、ワンズPCはいずれも組立代行系のメーカー。
組立代行系はPCやBTO初心者向けではなく、主に自作PCできてしまうほど知識や経験ある人が、自作するのが面倒だからとか、自作の経験は無いけれど知識がある人用。
なのでパソコンの知識ゼロに近い人がサイコムなどでカスタマイズし購入しようとすると、選択できるパーツが多すぎて選べない、違いがわからない、最悪動かない構成でも発注できてしまうので一概にサイコムなどが鉄板とは言えない。
なぜ動かない構成でも発注完了できてしまうかは、例として私のように電源やストレージ、メモリ、光学ドライブなどを現行機から取り外して使い回し、少しでも安く組立代行してもらう、そういう人のためでもあるから。
鉄板説流れる2chや5chはPCオタクなおっさんが多いだけと思えばわかりやすい。TwitterやFacebookのようなSNSでサイコムなどが鉄板とか聞いたことない。だいたいメーカー名挙げて賛否はおかしい、中身ほぼ同じパーツなのだから。
Q5.ヒツジ先輩はエプダイやオンキヨーが嫌い?
A.嫌いなメーカーはございません。
エプダイ(エプソンダイレクト)はやたらと高い、オンキヨーは構成のバランスがおかしい上に高額。このように製品全体に対してケチが付くため、そのメーカー製品全体がよろしくないという表現はしております。
好きなメーカーも特に無いし、だいたいBTOパソコンはメーカーで決めるものではなく、コスパ重視でパソコン選びをできる点が最も重要なため、自動的にコスパもバランスも良いメーカーの製品のを高く評価しているだけ。
Q6.NECや富士通は国産だから高額になるのでは?
A.Q2の逆で、その解釈はかなり違う。
パソコンで使われる国産と言えるパーツは、富士通とパナソニックのマザーボードくらいのものだけれども、基板に搭載されるコンデンサなどの部品が国産とは限らない。
それ以外は国内大手もBTOどのメーカーもCPUがインテルならマレーシアだとか、グラボ搭載なら台湾製、メモリは韓国製ばかりでエルピーダ吸収されたので国内では製造していないなど。
人件費が高い、広告費が高い、不良在庫分の赤字を新製品に盛るので高くなっているわけで、だいたい今はNECと富士通のPC事業はレノボがやっているので純粋な国内メーカーとはもう言えないと思う。
Q7.PC付属のキーボードが外国製だが大丈夫?
A.おそらく大丈夫。
おそらくとは、キーボードは複雑な構造な割に原価が安く、私が昔居たBTOメーカーのPC付属品は中国制100%ながら、キーボードの故障は滅多になかったため。
どうしても国産、日本製のキーボードが良いなら、おそらく富士通の高いやつがそう。確実ならば東プレというメーカーが日本製でございます。
source:価格.com - 東プレ(Topre)
「一桁間違えていない?」と思うかも知れないけれど、東プレのキーボードは元々ATMや証券会社の端末専用のような精巧な無接点方式しか製造しておらず、数が出ないので2万円でも当たり前。私は人気ランキング6位のアイボリー色を発売当時約3万円で購入した。
国産にこだわったのではなく、毎日ブログ書くので1日平均2.8万回もタイピングするため、より軽く耐久性の高いキーボードを選んだというだけ。
そうではない人はパソコンのオマケなキーボードでも問題を感じないだろうし、別売り品でも2千円くらいでまともな海外製品があるので、どちらかと言えばそちらをおすすめ。
なお、あまりにも高額なキーボードに慣れてしまうと、普通のキーボードがやたらと打ちにくくなるという難点も書き添えておく。
Q8.3年など長期保証は高額だが付けた方が良い?
A.モノや人による。
モノとは、例として14万円以上するようなゲーミングPCの場合、高くなればなるほどマウスコンピューターのような形態の長期保証が割安になるためオススメ。
例:30万円級PC、グラボ13万円相当でも長期保証は一律7千円(税別)
※2018年10月現在のスクリーンショット
3年以内の故障が考えられる、グラボ、マザー、メモリ(16GB)、電源(700W)など、どれか1つでも故障したなら元が取れてしまうほど割安。逆に6万円程度の安いパソコンも7千円になってしまうため割高。
「人による」とは、3年保証で安心感あるとか、財布の中身に余裕があるなら長期保証を付けるべきかと。逆に私のようにデスクトップPCのパーツなら何でも自力で交換する人は割高だとか、運の良い人は故障せず無駄金にもなるため、何とも言えない。
Q9.最近PCの動作が重いが買い替えた方が良い?
A.原因を調べるべきなので一概に買い替えが良いとも言えない。
重くなる原因として考えられることは主に3点。
- 部品に不具合がある
- 経年による性能不足
- ソフトウェアのせい
1と2は買い替えを検討するべきではあるものの、数年使用したパソコンならば3番が原因で動作が遅くなっている可能性もございます。
最近はセキュリティソフトの動作も昔ほど遅くはなく、常駐するソフトも重くなるようなモノは滅多にないながら、アドウェアやスパイウェアと呼ばれるウィルスに似たソフトが知らない内に勝手に入り勝手に常時動作して重くなっていることがよくある。
パソコンに詳しい人がいるなら相談すれば良いけれど、そうではないならリカバリや再インストールの方法をBTOメーカーのサポートへ聞くかマニュアルがあるなら読み、実行してみるのが先。
但し、保存しているデータは消えるのでバックアップしてから。
なぜアドウェアなどがセキュリティソフトをすり抜けてしまうかは、アドウェアやスパイウェアがユーザの意思で入れたのか勝手に入るのか判定できないほど微妙な動きをするため。
例として、無料で使える代わりにインターフェイスへ広告が表示されるフリーソフトはアドウェアなのか?という話。CPU性能のデータをオンラインへ送信し、ランキングを競う用のソフトはスパイウェアなのかわからない感じ。
Q10.ヒツジ先輩は自作や市場やブログのマニア?
A.今は「イエス」と答えることにしております。
自作したパソコンの数は少なく、ここ10年くらいで3台しか組み立てていないけれど、サブPCではメモリスロット2つの内1つが壊れてもメモリ1枚で動かしていたり、映像出力がおかしくなりグラボ増設でしのいでいたり。
メインPCは最初からクロック変更やM.2スロットに高速なSSDを搭載する予定で2万円を超えるマザーボードを選び、CPUにXeonを搭載したり、ストレージ4本盛り同期バックアップは万全、そういう人間がマニアではないとは思えない。
ブログはBTOパソコンを中心にITとか通信関連をほぼ毎日書いて今年で10年。こちらもマニアではないとは言えないかと。
私が何者か知らない人用に、月刊BTOパソコン.jp推奨PC記事よりテンプレQ&Aを引用。
Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今年からは自称プロフェッショナル、専門家気取りへ路線変更した。
以上。更新するには形式的に厳しいため、次回はまた5~6年語に改めて新記事でやる予定で。その時まで私がブログやめていなければ。
>カスタマイズ
量産系で割高にならないカスタマイズですと、延長保証とMSオフィスの導入ですかね。自宅で仕事をしないなら、オフィスに関しては互換ソフトでも良い気はしますけれど。
>NECのテレビCMは見たことがあれどもパソコン工房を見たことはないはず
そこを考えるとマウスコンピュータは確かにデカめな会社。
>悪評
レビューで「ダンボールに穴が開いていました 星1つ」とか、本当にそう思っているのか、詳しい人がツッコミ待ちでレビューしているのか悩むレベル。
>PC付属のキーボード
仕事で使っていると、1年くらいで印字が消える製品が多いですね。事務用PCならぜひキーボードにもこだわって欲しいところ。
>別売り品でも2千円くらいでまともな海外製品がある
3,000円まで出すと選択肢が増えすぎてしまうため、PC付属品は嫌だけれど安いモデルが良いというなら、1,600~2,500円くらいのモデルがお勧め。1,500円以下は1,000円以下と変わらず、更にPC付属品とも変わらない。3,000円以上はPCを使う上でタイピングを重視している方に向いた価格。
地味に10th ANNINERSARYメダルが微笑ましくて受勲は苦行を知っているからこそ評価
>レビューで「ダンボールに穴が開いていました 星1つ」
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>10th ANNINERSARY
単なるハッタリでござい。